
考えてみますれば、矢吹先生にとりましては随分久々の単独マンガ作品になるわけです。「To LOVEる -とらぶる-」は脚本つき、『迷い猫オーバーラン!』は原作つきですから。つまり本作はマンガ家としての矢吹先生の力量の試金石になる…そう言っても過言ではありますまい。

!?
主人公の双神想介が帰宅しますと、物陰の暗いところに、自分とそっくりなもう一人の自分を発見します。これは…?

ドッペルケンガーですって…!(余談ですが、学園マンガの男友達はたいてい二人ですね)
ドイツ語: doppelとは、二重という意味である。
以上の意味から、自分の姿を第三者が違うところで見る、または自分で違う自分を見る現象のことである。自ら自分の「ドッペルゲンガー」現象を体験した場合には、「その者の寿命が尽きる寸前の証」という民間伝承もあり、未確認ながらそのような例が数例あったということで、過去には恐れられていた現象でもある。
以上引用ウィキペディア(Wikipedia)による
双神想介が学校で携帯電話で調べていますね…私と同じくWikipediaを読んだのでしょうか。「その者の寿命が尽きる寸前の証」という点が気になりますね。しかし彼はまだ中学生…そんな自分の死期のことより、クラスの気になるかわいい娘の方が気になるわけでして…

突如あらわれて、ドッペルゲンガーについて問いただした本作のヒロイン雨音結花のほうに気をとられてしまいます。いいえ、正確に申しますれば、

彼女のパンツに…それにしてもこの中学、スカート丈短すぎでしょう。

彩南高校といい勝負です。流石は矢吹先生…「スカート=ミニスカート」の公式があるわけです。
閑話休題。雨音結花の説明によればこうです。「幻人」というさまざまな思いの集合体が、もう一人の自分になって、いろんなところを徘徊している…

なるほど…学校をサボり、二人で双神想介の幻人を探しはじめます。信じられない話ですが、こんなかわいい娘が一緒なら諸手をあげて大賛成です。

!?
危ない危ない…本作はラブコメではありません。早くもパンチラはありましたが、アクションものなのです。雨音結花の説明によれば幻人を長く放置しておきますと、本体を殺そうとするらしいのです。危うし、双神想介…!

バトルがはじまりました。読者諸賢は「To LOVEる -とらぶる-」単行本5巻の矢吹先生のお言葉をご存知でしょうか?

「戦闘中のパンチラに僕があまり色気を感じない」のではなかったのでしょうか…?歳月の流れは恐ろしいもの…すっかり戦闘中のパンチラに色気を感じるようになられたようです。長足の進歩と申せましょう。
閑話休題。苦戦の雨音結花…さらに敵方に援軍が…

あまり矢吹先生が描かれたことのない美女ですね。ますます不利になる雨音結花…
中略(戦闘シーンを考察しても面白くありません)
結局、双神想介が覚醒し、

真の力を解放して幻人を撃破…!めでたしめでたしとなるわけです。ここまでならば、週刊ジャンプのこの手の作品にはよくある展開なのですが、

流石は矢吹先生、最後にヒロインのおっぱい揉ませます。ラッキースケベ力は「To LOVEる -とらぶる-」リト並みのようです。
総括:典型的な週刊ジャンプの読みきりアクションものですが、前述しましたように矢吹先生の優れた才能を感じます。連載も可能な設定ですし、『迷い猫オーバーラン!』の後は本作で週刊ジャンプに読みきりになるのかもしれません。

この娘たちも幻人の餌食になってほしいですね。
追記:冒頭出てきた双神想介の姉、

「To LOVEる -とらぶる-」セリーヌが成長した姿のよう…将来はこんな娘になるのでしょうか?
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